植物
みどりを観る・染井吉野(ソメイヨシノ)の実を食べてみた

前回、染井吉野(ソメイヨシノ)にも実ができるというお話の続きです。採取した染井吉野(ソメイヨシノ)と山桜(ヤマザクラ)それぞれの実を、社員3名で食べ比べしてみました。
実の大きさは同じくらいで直径 1 cm ほど。どちらも濃い紫色の果実ですが、果汁の色は山桜(ヤマザクラ)が濃い紫色で、染井吉野(ソメイヨシノ)が赤紫色という違いがありました。

▼袋の中に果実と水を一緒に入れて、つぶしてみると色の違いが良くわかりました。

サクラの実の実食
社員3名でサクラの実を食べ比べしてみた結果、以下のようになりました。
種類 | ヤマザクラ | ソメイヨシノ |
味 | 激渋、激苦 食べれない 青臭い ただ渋い、味が少ない 赤ワインの苦い部分を煮詰めた感じ 飲み込めない渋さ | 桜餅の香り 甘くはなく、ちょっと渋い 苦みはあるが食べれないほどではない 渋いがかすかにサクランボのような 風味、甘くはない |
その他の感想 | 食感はソメイヨシノと同じ 皮をむいても味は変わらなかった | 食感はサクランボに似ている サクランボより身が少ない |
いずれも味は美味しくないようですが、山桜(ヤマザクラ)の方が刺激が強かったようです。染井吉野(ソメイヨシノ)の片親と言われているオオシマザクラの実は甘みがあるという話もありますので、その差が出たのかもしれません。
人間にとっては美味しくない山桜(ヤマザクラ)の実も動物たちにとっては貴重な食糧となっています。ただし人間は食べ過ぎるとお腹を壊すので注意が必要です。
サクラの実を植えてみる
せっかくなので最後にそれぞれのサクラの実を植えてみました。まず果実と種子を分けます。全部で染井吉野(ソメイヨシノ)が 46 個、山桜(ヤマザクラ)が 31 個、そのうちの 15 個ずつで実験してみました。
プラスチックの 4 号黒ポット 5 個に、種子をそれぞれ 3 個ずつ植えます。

土を種子の上に少しかぶせた後で、お水をあげます。

さてこのまま、順調に発芽するでしょうか?結果がでるのは来年春以降なのでしばらくお預けです。

▼みどりを観るシリーズは以下でもご覧いただけます。