リプサリス・ピロカルパ

リプサリス・ピロカルパは、サボテン科リプサリス属の森林性サボテンです。サボテン科でありながら棘がなく、木や岩に根を張って自生します。細長く垂れ下がる茎に柔らかな毛状のトリコームをまとった姿が魅力。植物愛好家に人気があります。
ブラジルの熱帯雨林で樹木に着生して育つため、直射日光よりも明るい日陰を好むので、室内でも育てやすい点が人気の理由。ナチュラルに垂れ下がる姿はハンギングプランツに最適で、冬〜春には小さな白花や赤紫の実も楽しめます。

リプサリス・ピロカルパは、風通しがよく明るい日陰〜半日陰の環境が最適です。夏の直射日光に当てると葉焼けをしてしまうことがあるので注意しましょう。
森林性サボテンなので、一般のサボテンより湿気を好みます。春〜秋の生育期には土の表面が乾いたらたっぷり水をあげましょう。冬は控えめにし、月2回程度の水やりが目安です。
温度は15〜25℃が理想。最低5℃ほどまで耐えるとされていますが、冬はなるべく室内に入れたほうが安心です。カイガラムシがつくことがあるので、茎をときどきチェックしましょう。

リプサリス・ピロカルパは、茎に白い粉をまとったように見えることから別名「フロストシュガー」とも呼ばれます。冬に小さな白い花を咲かせるため、冬場の花が少ない時期に楽しませてくれる植物です。花言葉は「偉大」。これは、サボテン科の花言葉「偉大」「燃える心」「温かい心」「枯れない愛」のうちの一つです。