トキワマンサクとマンサクの違い
生垣などによく使われるトキワマンサク。野沢園内でもトキワマンサクの花が咲きだしました。お庭の外構や公園などによく使われる低木で、春になると白や濃いピンク色の鮮やかな花を咲かせて街並みを彩ります。
トキワマンサクと似ている名前の花にマンサクがあります。トキワマンサクとマンサクは違うの?と聞かれることがあるのですが、花が似ているだけで違う樹木です。花が咲く時期も違います。今回はこの2つの樹木についてご紹介します。
トキワマンサクとマンサクの特徴
以下はトキワマンサクとマンサクの基本情報です。
| トキワマンサク | マンサク | |
| 学名 | Loropetalum chinense | Hamamelis japonica |
| 科名 | マンサク科 | マンサク科 |
| 属名 | トキワマンサク属 | マンサク属 |
| 開花期 | 4月~5月 | 2月~3月 |
| 原産地 | 日本、台湾、中国南部 | 日本 |
トキワマンサクについて

トキワマンサクは、マンサク科トキワマンサク属の常緑中木です。トキワマンサク属は一種のみでなりたっています。和名の「トキワマンサク」は、マンサクに似ているが冬でも葉が落ちないことに由来します。花は4月~5月に開花し、花の色は白や紅色などがあり鮮やかです。
紅色のトキワマンサクは「ベニバナトキワマンサク」と呼ばれ、中国産の品種です。とても強い性質で、住宅の生垣などに使われます。
マンサクについて

マンサクはマンサク科マンサク属の落葉中木です。日本の固有種で、関東以西の太平洋側、九州、四国などに自生しています。2~3月に開花し、黄色いリボンのような紐状の繊細な花を咲かせます。落葉樹なため秋には紅葉の美しさも楽しめます。
「マンサク」という名は、春に先駆けて「まずさく」という言葉が変化してついたという説や、花がたくさんつくことから「豊年満作」にちなんでつけられたともいわれています。
トキワマンサクとマンサク、それぞれの使い方
トキワマンサクとマンサクは同じマンサク科に属しますが、常緑樹と落葉樹、開花時期も違うことから、お庭や公園などに植える際の使用目的が異なります。トキワマンサクは刈り込みに強く、生垣や外構植栽として年間を通して安定した景観をつくるのに適しています。一方、マンサクは紅葉の美しさや早春の開花など季節感を演出でき、日本庭園などの庭木として使われます。
それぞれの特性を理解し、用途や空間の目的に応じて使い分けることで、機能性と景観性を両立した植栽となります。どちらも美しい花を咲かせてくれるので、お庭にあると春を感じることができる樹木です。
