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謹賀新年~門松について~

あけましておめでとうございます。皆様お正月は楽しめましたか?私はお正月セールを満喫しました!寒さは続きますが、冬のピンと張り詰めた空気から、一気に正月飾りで華やかな雰囲気になりましたね。街でも多くの門松を見かけます。
野沢園でも多くのお客様のもとに、門松を届けさせていただきました。今年初めのブログは門松についてお話したいと思います。
門松とは

野沢園の本社に並んだ年末の門松です。整列した門松に、前を通る人は思わず二度見していました。門松は「飾り松」「立て松」などの呼び名もあります。竹の方が目立ちますが「門松」と言うだけあって主役は松です!
門松は、神様の安息所として神様が宿る場所と考えられています。元々は歳神(としがみ)の依代(よりしろ)と言われていて、神様が下界に降りてくる際の目印としても扱われているようです。
使われている植物にも意味があります。
松は、一年中葉を落とさない常緑樹としても知られており、「永遠の命」。
竹は、生長が早く真っ直ぐ上に伸びることから、「生命力」「繁栄」の象徴。
梅は、一年の中で最も早く花が咲くため、「新春」「一年の始まり」を意味しています。
門松の形・関東と関西の違い
門松の形について紹介します。基本形は同じですが地域によって違いがあります。
ここでは関東と関西に分けてご紹介します。
関東の門松
真ん中に竹を3本配置し、切り口は真横に切る寸胴の形。
周囲を若松で飾り、下の部分は藁で巻いているシンプルな飾りが多いです。

関西の門松
同じく中央に3本の竹、切り口は斜めにそぎ切り。前に葉牡丹、後ろには若松、周囲に熊笹や南天を飾ります。斜めにそぎ切りにした竹の切り口は笑っているように見え、「笑う門には福来る」を表しているそうです。なんとも関西らしいですね。

最近は関東でも斜めの切ったものが良く見られます。基本の形は同じですが、 地域性ごとの個性が見られそうです。
お正月飾りの期間
お正月飾りを飾っておく期間のことを「松の内」と言います。始まりは12月13日です。12月13日以降なら、いつからでも飾って良いのですが、8のつく日は「八」が末広がりで縁起が良いとされています。逆に避けた方が良いのが29日と31日です。29日は「苦立て」「九松」「苦待つ」といって「苦」を連想させるとして避けられています。31日は「一夜飾り」と言い神様を粗末にしているとされ、縁起が良くないとされています。
お正月飾りを片付ける期間は、関東は1月7日まで、関西は1月15日までです。門松だけではなく、その他のお正月飾りも同じ期間です。
まとめ
クリスマスは「アドベント」、正月は「松の内」など大きな行事には、その日がくるまでの期間も名前がついていますね。私も自分の誕生日を待つ期間に名前をつけようかな?
いかがでしたか。皆様も機会がありましたら、地域ごとの門松の違いを探してみてください。
次回は、「落葉と樹形」です。落葉する理由、樹の形などについてです!最近、面白い形をした植物を多く見かける様になった気がします!お楽しみに。
今後も皆様に植物を楽しんでいただけるよう、精進してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
今年も素敵な一年になりますように☆