研修・イベント

インドネシア視察旅行 

弊社社員が5月下旬に一週間ほどインドネシア視察旅行に行ってきました。

同じアジアでも日本との違いがたくさんある植物の報告をどうぞ!

 

 

梅雨も明けて本格的に夏が到来してきました。

観葉植物もこの時期が一番元気に成長する季節です。

 

私たちが普段扱っている観葉植物のほとんどは鉢に植えられている物で、消費者の皆さんが扱いやすいように決められたサイズに仕立てられた物が市場へ出回っています。

 

観葉植物の本来の姿がどういったものか皆さん、興味ありませんか?

 

先日、インドネシアへ観葉植物の視察旅行へ行ってきました。

熱帯に生息している観葉植物が、どのような姿に成長しているか実際に見て感じて今後の装飾に役立てていこう、というのが今回の旅行の目的でした。

いくつか見に行った中で、特に印象に残ったボゴール植物園にある植物ついて今回お話しようかと思います。

 

ボゴール植物園について簡単に説明しますと、

1817年のオランダがインドネシアを統治していた時代にオランダの植物学者ラインワートにより設立されました。

インドネシアでもっとも古い歴史をもち、熱帯アジアを代表する植物園の一つで、インドネシアジャワ島中西部・ボゴールに在る、東洋最大規模・ 最大栽植種を誇る植物園です。

農業・園芸分野における 19世紀の世界的プロモーション・センターとして当時は機能していたそうです。

 

 

日本では鉢植えでしか見られないマングーカズラも樹木に着生すれば20m以上もツルを伸ばしていきます。

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ベンジャミナのようなフィカス系の植物の幹や枝をよく見てみると、気根(きこん)というひげの様な細かい根がついています。

成長すると写真のように気根も発達して樹木を支えるほどの太さになります。

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熱帯では、幹の近くの根が地上に出て、見事な板状になった姿をよく見かけます。

これを板根(ばんこん)と言います。

熱帯地域は、腐植が早く分解されるので概して表土が浅く、木の根は地中奥深くまで伸ばすことができない場合が多いのです。

一方で生長は旺盛で、大木になりますが、地中の根だけでは植物体を支えきれないので、板のように縦方向を厚くすることで、自らを支える力をつけているそうです。

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タニワタリのようなシダ植物は写真のように樹木に着生しています。

ボゴール植物園ではこのような光景が随所で見受けられます。

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なんでもないツタもこうしてみると自然が作り出したアート作品のようにも見えます。

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コロカシア(イモ科の植物)。

熱帯気候でとにかく一年中暖かいので成長も早く、日本では見られないようなサイズの物に遭遇します。

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簡単ではありますが、以上になります。

今回改めて思ったのは圧倒的な植物の生命力、これに尽きます。

高温多湿という気候の力を借りて貪欲に成長していく様は心揺さぶられるものさえあります。

 

私たち植物を装飾する側としては、このような植物の魅力を皆さんに最大限にお伝えできるよう日々心がけていこうと思います。

社員A

 

 

 

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