植物
観葉植物の品種と見た目の違い

新緑の季節を過ぎ、野沢園の観葉植物も新芽がどんどん伸びてきています。今回は観葉植物の品種とその見た目の違いについてご紹介します。
植物って名前が同じだったり似ているのに色が違っていたり、葉の形が違っていたりするものがありますよね。観葉植物にはそのようなものが多くあります。その中でも皆さんがよく目にすることがありそうなシェフレラとゴムの木の観葉植物をご紹介していきます。
シェフレラ(シェフレラ属)
オフィスビルの入口や受付、またインテリアグリーンとしても身近によく見る観葉植物だと思います。シェフレラは丈夫で成長も早く、流通量も多い観葉植物です。シェフレラには種類が沢山あり、特に葉の形に違いがあります。いろいろな仕立て方があり、樹形も様々あり人気の観葉植物です。
ホンコンカポック
葉っぱの形は、先が丸く楕円型をしています。

シェフレラ・レナータ
葉っぱは先が分かれていて、小ぶりの形状です。

シェフレラ・アングスティフォリア
葉っぱの形状は細長く少しとがっています。名前のアングスティにはラテン語で【細い】という意味があります。

シェフレラ属の中でも見た目の違うものを3種紹介しましたが、中にはそっくりの植物も存在します。
ツピタンサス(写真左)とブラッサイア(写真右)です。よく似ていませんか?


並べてみるとわかりやすいですね。ツピタンサスは葉っぱが先に向かって真っ直ぐ細くなり、尖った形をしています。対してブラッサイアは丸みを帯びた形をしていて、小さなギザギザがあります。葉柄を見てみるとツピタンサスのほうが少し赤っぽい色をしています。
この二種は幹の色や質感もよく似ていて、大きくなるほど見分けづらくなります。葉の形が傘みたいなことから別名【アンブレラツリー】とも呼ばれています。迫力のあるかっこいい観葉植物です。
ゴムの木(フィカス属)
フィカス属のゴムの木系の植物も比較的丈夫な品種が多く、室内でも育てやすい観葉植物です。ダイナミックな印象のものが多いのでシンボルツリーとして飾られることも多いです。
アルテシマ(写真左)とベンガレンシス(写真右)の違いを見てみましょう。アルテシマは葉の先が少し尖っているのに対してベンガレンシスは丸くなっています。幹も見比べてみると、ベンガレンシスの方が白っぽい色をしています。


触ってみるとわかるのですが、ベンガレンシスの葉の裏には産毛が生えておりふわふわとした質感をしています。
アルテシマには【斑】と呼ばれる模様が入っているものもあります。こちらは一目でわかりますね!

まとめ
このように観葉植物には同じ仲間の植物でも見た目が違うものや、反対にとても良く似ていて、品種によってさまざまな特徴があります。その特徴も植物によって違うのが面白いところです。街で見かける植物をよく見てみるといろいろな発見があるかもしれません。
今回はシェフレラ属とフィカス属の紹介をしました。このほかにもまだまだ多くの植物があります。
今後もいろいろな観葉植物を紹介していきますのでお楽しみに!