そうだ 京都へ 行こう。
三寒四温の日々が続き、卒業式や入学式、入社式などウキウキとドキドキが交差する春がやってきました。春といえば新芽が芽吹く季節、植木を取り扱う弊社にとって社員の活気が漲る季節です。
3月12日から14日までの3日間、庭園拝観のために京都研修に行ってまいりました。今回の研修目標は、「歴史ある京都の寺院・庭園を拝観することで今後の自らの業務に生かす」ことです。
主な訪問先の感想は以下の通りです。
仙洞御所

写真は仙洞御所で有名な茶室「又新亭(ゆうしんてい)」周辺の露地(ろじ)に見られる、竹を縦横に組んだ伝統的な竹垣です。この竹垣は「四つ目垣」といい、丸竹を縦横に組み、交差した部分が四角形になることから「四ツ目垣」と呼ばれます。節に枝を残した竹が使われているのが特徴です。
この四ツ目垣のように遊び心があり、一瞬、素通りしてしまいそうな場所に一工夫がされており、細部までこだわった庭園管理がされていると感じました。

京都の造園会社が南池の水を抜いて施工していた大規模藤棚の掛け替え工事は、大型連休などでは中々観ることの出来ない貴重な風景でした。
桂離宮
桂離宮も仙洞御所同様に京都の造園会社が施工中でした。

首都圏(主に東京)では中々竹垣の工事はなく、私は木賊垣と四つ目垣しか施工したことがないので、穂垣の掛け替え工事は珍しく、始めから最後まで観察していたかったです。
さぞかし月が綺麗に見えたであろう月波楼は月を観るために設置された茶室。できることなら、夜に拝観し庭園と月を独り占めしたいと思いました。
無鄰菴

大学の研究室合宿で一度拝観したことのある庭園の1つですが、今回拝観してみて五感の中の視覚だけではなく聴覚でも楽しめる庭園だと感じました。拝観者が少ないと奥地にある三段の滝の音が芝生地から奥に行くにつれて聞こえてきます。音でも楽しませる庭園でした。

曼殊院

樹齢400年といわれる五葉松が拝観者の目を独り占めする庭園ですが、枯山水で有名な庭園でもあります。でもやはり見所は五葉松!去年五葉松を現場で9本植栽しましたが、別の樹種かと思うほどでした。
それは樹齢の関係もありますが、1本の樹木を見せ付ける手法と、見せ付けるためにいくつもの年月をかけてきた労力の賜物。ただただ圧倒されるばかりでした。
1本の樹木にかける思いが心に刺さりました。庭園とは学びの場でもあるのかと思います。
まとめ
作庭者・時代が違えば異なる庭園が出来、管理する人間・業者が違えば、異なる見所が生まれるのが庭園の魅力ではないかと思います。
遊び心は社会人になっても必要不可欠であり、伝統的手法も大切ですが、限られた中で考えること、遊び心のある自由な発想も大切であるということを、時代を超えて庭園そして作庭者から教えられた気がします。

