造園

草笛吹けば木々はざわめき~植物で楽器を作ろう2  

野沢園blog 『草笛吹けば木々はざわめき』 竹ギロ

世界には様々な楽器が存在しますが、そのうちの多くが植物体を加工した部品で作られています。 前回はナンキンハゼでシェイカーを作りました(記事はこちら)。今回は、余った竹材の一部を使って「ギロ」という楽器を作成しようと思います。 

竹でギロを作る

ギロという名前を聞いたことがある人もいると思います。ギロとは太めの筒のような形状に、洗濯板のようなギザギザが刻まれているのが特徴的な楽器です。 この「筒状である」ことが大事な要素なので、身近で手に入りやすい筒状の植物を探した結果、竹を選びました。 

造園業界で竹といえば、ごく身近で触れることの多い植物です。それは植栽の材料としてでもありますが、樹木の支柱材や竹垣の材料としてよく用いるためです。 竹は内部が空洞なため木材よりも軽く、上下方向に多くの繊維が走っているため、丈夫でよくしなる材料として古くから利用されてきました。 

今回は楽器の材料として使うので、伐採してすぐの青竹ではなく、よく乾燥させ硬くしたものを使います。 枯れた竹は割れやヒビが発生しやすくなります。これを防ぐため青竹を水に浸し、天日干しを何度か繰り返してゆっくりと乾燥させていくことで、より硬く割れにくい竹になります。 

▼乾燥させた竹。今回使うのはこのうちの1節のみです。

野沢園blog 『草笛吹けば木々はざわめき』 竹ギロ

竹を加工していきます 

乾燥させた竹を加工し、ギロの最大の特徴ともいえるギザギザを作っていきます。 ちなみに今回の作業工程のうち、大部分がこのギザギザ作りに費やされました。 

まず竹の胴体に繊維と垂直方向の線を下書きし、その線のとおりにノコギリで切り込みを入れます。本来の作り方とは異なるかもしれませんが、竹が硬いのでいきなりヤスリで削るのは無謀でした…。 

線を下書きしノコギリで溝を作ります。ノコギリの刃が竹の胴体を貫通しないよう、かなり気を使いながら作業しました。

野沢園blog 『草笛吹けば木々はざわめき』 竹ギロ

次に切り込みを左右に広げるように金ヤスリで削り、溝を作っていきます。 最後に目の細かい紙ヤスリで仕上げをして完成です! 余った材料でバチも作りました。 

▼竹のギロ完成!

野沢園blog 『草笛吹けば木々はざわめき』 竹ギロ

ギロを演奏してみましょう 

出来上がったギロを演奏してみました。なかなか良い音色です。冒頭にもある通り、ギロとは筒状の胴体にたくさんの溝が刻んであるのが特徴的な楽器です。この溝を作った表面を棒で擦ったり叩いたりして演奏します。 

この楽器はもともと中南米の民族楽器で、ひょうたんの実の中身をくり抜いて作られていたようですが、現在では木製・金属製・プラスチック製など様々な素材のものが流通しています。主にラテン音楽などで使われることが多い楽器です。 楽器店などで見かけたときはぜひ手に取ってみてください。 

今回作ったものは溝をかなり粗くしたため、擦った時の音も少々荒々しくなりましたが、溝を細かくしていくとまた違った印象の音色になりそうです。 

力はいりますが簡単につくれますので、ぜひ皆さんも作ってみてはいかがでしょうか!

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